はじめに:電気グリル・ホットプレート選びで失敗しないために
電源サイトの普及とポータブル電源の性能向上により、キャンプで電気式のグリル・ホットプレートを使う人が増えています。炭や薪を使う焚き火・BBQコンロと違って、煙やにおいが出にくく、後片付けも簡単。小さな子ども連れのファミリーキャンプや、直火が禁止されているサイトでも気兼ねなく焼肉やホットプレート料理を楽しめるのが最大の魅力です。
とくに需要が伸びるのが冬キャンプです。外が冷え込むとタープ下や幕内で火を使いたくなりますが、燃焼式の調理器具を閉め切った幕内に持ち込むのは一酸化炭素のリスクが伴います。電気式なら燃焼による一酸化炭素が出ないため、換気を確保したうえで鍋やおでんを囲むのに向いています。寒い季節に汁物を1台でまかなえるのは、冬の食卓として大きな利点です。
ただし、電気式は「消費電力」「プレートの構成」「収納サイズ」が製品によって大きく異なります。ポータブル電源の容量を超えて使えなかった、収納がかさばって車に積めなかった、という失敗を避けるためには、選び方のポイントを押さえておくことが大切です。
この記事では、2026年現在のキャンプ・電源サイト向け電気グリル・ホットプレートを5製品厳選し、電源事情やプレート構成別に詳しく解説します。価格・レビュー件数は2026年10月20日時点で楽天・Amazonの販売ページを確認した値、スペックはメーカー公表値です。
電気グリル・ホットプレートの選び方:失敗しない4つのポイント
ポイント1:消費電力とポータブル電源の容量
電気ホットプレートの消費電力はおおむね1000〜1300W程度が主流です。ポータブル電源で使う場合、定格出力がこの消費電力を上回っているかを必ず確認しましょう。特に立ち上がり時は表示ワット数より瞬間的に高い電力を要求することがあるため、余裕を持った出力のポータブル電源を選ぶと安心です。AC電源サイトを利用する場合も、サイトの契約アンペア数を事前に確認しておくとブレーカー落ちを防げます。
ポイント2:プレートの構成(平面・たこ焼き・深鍋)
多くのモデルはプレートを着脱・交換できる多機能タイプです。
- 平面プレート:焼肉・お好み焼きなど幅広い料理に対応
- たこ焼きプレート:穴あきプレートでたこ焼き・アヒージョに対応
- 深鍋・グリル鍋:鍋料理やおでんなど汁物調理に対応
キャンプでの利用シーンを想像し、焼肉中心なら平面プレート、鍋物もしたいなら深鍋付きのモデルを選ぶと失敗がありません。
ポイント3:収納サイズと持ち運びやすさ
キャンプ道具は積載スペースが限られるため、プレートを外した状態でコンパクトに収納できるかも重要な比較ポイントです。丸型のコンパクトモデルは収納性に優れ、ソロ〜デュオキャンプに向きます。ファミリーサイズの大きめプレートは調理面積が広い反面、収納時にもかさばりやすい点は理解しておきましょう。
ポイント4:お手入れのしやすさ
キャンプ後の後片付けの手間を左右するのが、プレートの着脱・洗浄のしやすさです。プレートがフッ素コーティングされているか、丸洗いできるかを確認しましょう。フッ素コーティングは焦げ付きにくく、汚れをさっと拭き取れるため、限られた時間で片付けたいキャンプシーンとの相性が良好です。
電源本体の選び方はポータブル電源の選び方、容量の目安は大容量ポータブル電源で解説しています。燃焼式の暖房と併用するならカセットガスヒーター、冬の装備全体の組み立ては冬キャンプの持ち物ガイドもあわせてご覧ください。
冬キャンプで使うときの注意点(一酸化炭素・電源容量・低温時の性能低下)
冬に電気グリルを使う場合、夏とは別の3点を押さえておく必要があります。
一酸化炭素は「出ない」が、換気はやめない: 電気式は燃焼を伴わないため一酸化炭素は発生しません。ただし同じ幕内で石油ストーブやカセットガスヒーターを併用するなら、一酸化炭素チェッカーと換気は変わらず必須です。「電気だから閉め切っていい」と考えないでください。調理中の水蒸気で結露が増える点も冬特有で、幕のベンチレーションは開けたままにします。
電源サイトは契約アンペアを先に確認する: 電気グリルの消費電力1000〜1300Wは、1サイトあたり10A(約1000W)までの電源サイトでは単体で上限に達します。冬は電気毛布・ホットカーペット・暖房を同時に使いたくなるため、ブレーカー落ちが起きやすいのはむしろ冬です。調理の時間帯だけ暖房を落とす、といった使う順番を決めておくと安全です。
ポータブル電源は低温で使える容量が減る: リチウムイオン電池は低温で内部抵抗が上がり、氷点下では表示容量の7割程度しか引き出せないことがあります。1300Wのグリルを定格1500W級の電源で動かす計算どおりにいかないのは、この低温特性が理由です。冬は電源本体を幕内の暖かい場所や寝袋の脇に置き、稼働時間は表示容量の7割で見積もると現実に合います。
おすすめキャンプ用電気グリル・ホットプレート5選【2026年最新】
第1位:BRUNO コンパクトホットプレート BOE021
BRUNO(ブルーノ) コンパクトホットプレート BOE021 ホワイト たこ焼き・平面プレート2種付き
2〜3人用のコンパクトホットプレート。たこ焼き・平面の2種プレート付きでレビュー2700件超の定番モデル。
BRUNO(ブルーノ)は、家電・キッチン雑貨で高い人気を誇る日本のライフスタイルブランドです。おしゃれな見た目と実用性を両立したホットプレートは、SNSでも頻繁に取り上げられる定番アイテムとなっています。
「コンパクトホットプレート」は2〜3人用サイズで、たこ焼きプレートと平面プレートの2種類が付属。250℃まで無段階で温度調節でき、焼肉からたこ焼き、アヒージョまで幅広い料理に対応します。プレートは着脱式でお手入れも簡単。電源サイトでのファミリー・グループキャンプで「見た目もかわいい一台が欲しい」という人に特におすすめです。
主なスペック: 型番:BOE021 / カラー:ホワイト(他カラーあり)/ 消費電力:1200W / 付属プレート:たこ焼き・平面の2種 / 温度調節:無段階(〜250℃)
第2位:タイガー ホットプレート これ1台 CRC-A300
タイガー魔法瓶 ホットプレート これ1台 CRC-A300 ブラウン 平面・穴あき波形・たこ焼き3枚プレート
平面・穴あき波形・たこ焼きの3枚プレート付き。保温〜250℃調節で焼肉もたこ焼きも1台でこなせる。
タイガー魔法瓶(TIGER)は、魔法瓶・炊飯器で知られる日本の調理家電メーカーです。ホットプレートでも「これ1台」シリーズを長年展開しており、楽天の公式ストアでもレビュー700件を超える支持を集めています。
このモデルは平面・穴あき波形・たこ焼きの3枚プレートが付属する多機能タイプ。穴あき波形プレートは焼肉の余分な油を下に落とす構造で、脂の多い肉もさっぱり仕上がります。平面プレートには3層遠赤土鍋コーティングを採用し、保温〜250℃の範囲で温度を調節できるため、お好み焼きからたこ焼きまで1台でカバー。プレートと本体ガードは丸洗いできるので、「メニューを日替わりで変えたい」というファミリー・グループキャンプに向いています。
主なスペック: 型番:CRC-A300(機種名:CRC-A300T)/ カラー:ブラウン / 消費電力:1200W / 付属プレート:平面・穴あき波形・たこ焼きの3種 / 温度調節:保温〜250℃ / 本体質量:約6.0kg
第3位:アイリスオーヤマ ホットプレート コンパクト PHP-1002TC
アイリスオーヤマ ホットプレート コンパクト PHP-1002TC グレー 深鍋・平面プレート2種付き
最大250℃まで温度調節できる深鍋付きコンパクトホットプレート。セラミックコーティングで焦げ付きにくくお手入れも簡単。
こちらはアイリスオーヤマのモデルで、深鍋がセットになったタイプ。最大250℃まで無段階で温度調節ができ、焼肉のような高温調理からおでん・鍋料理のような煮込みまで1台でこなせます。プレートはセラミックコーティングが施されており、焦げ付きにくく丸洗いも可能。冷え込む季節のキャンプで温かい鍋料理を楽しみたい人に向いています。
主なスペック: 型番:PHP-1002TC / カラー:グレー(他カラーあり)/ 付属プレート:深鍋・平面の2種 / 温度調節:無段階(〜250℃)
第4位:山善 グリル鍋 YGF-W130
山善(YAMAZEN) グリル鍋 YGF-W130(B) ブラック 深鍋・波型プレート2WAY
深鍋と波型プレートの2WAY仕様で、焼肉からおでんまで直火感覚で楽しめるグリル鍋。ガラス蓋付きで調理の様子も確認できる。
山善(YAMAZEN)は、キッチン家電から日用品まで幅広く手がける老舗メーカーです。コストパフォーマンスの高い調理家電を多数展開しており、キャンプ用途でも人気があります。
「グリル鍋」は深鍋と波型プレートを付け替えて使える2WAY仕様。ガラス蓋が付属しているため、煮込み料理の様子を確認しながら調理でき、1〜2人での利用に丁度よいサイズ感です。直火対応の設計で、コンパクトながら本格的な鍋料理・焼肉の両方を楽しめます。
主なスペック: 型番:YGF-W130(B) / カラー:ブラック / 付属プレート:深鍋・波型の2WAY / 消費電力:1300W / 蓋:ガラス蓋(自立式)
第5位:山善 丸型ホットプレート YHL-S100
山善(YAMAZEN) 丸型ホットプレート YHL-S100(B) ブラック 2〜3人用
コンパクトに収納できる丸型ホットプレート。着脱式の平面プレートとガラス蓋を備え、少人数キャンプに使いやすいエントリーモデル。
こちらも山善のモデルで、丸型のコンパクトなホットプレート。1000Wと消費電力が控えめなため、出力の小さいポータブル電源でも扱いやすいのが特長です。着脱式の平面プレートは丸洗いでき、自立するガラス蓋で調理の進み具合も確認できます。
5製品の中で最も手頃な価格帯に位置し、「電気ホットプレートをまず一台試してみたい」というソロ〜デュオキャンパーのエントリーモデルとして向いています。消費電力1000Wは本記事の5台で最小で、冬に暖房と電源を取り合う場面でも融通が利きます。
主なスペック: 型番:YHL-S100(B) / カラー:ブラック / 形状:丸型 / 消費電力:1000W / 付属:着脱式平面プレート・ガラス蓋
5製品スペック比較表
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| 商品名 | 価格帯 | 消費電力 | プレート構成 | 収納性 |
|---|---|---|---|---|
| BRUNO BOE021 | 12,100円 | 1200W | たこ焼き・平面 | やや大きめ |
| タイガー CRC-A300 | 16,800円 | 1200W | 平面・穴あき波形・たこ焼き | 大きめ |
| アイリスオーヤマ PHP-1002TC | 6,980円 | 1000W | 深鍋・平面 | コンパクト |
| 山善 YGF-W130 | 9,980円 | 1300W | 深鍋・波型(2WAY) | 標準 |
| 山善 YHL-S100 | 4,840円 | 1000W | 平面のみ | コンパクト(丸型) |
お手入れ・使い方Tips
プレートは冷めてから外す: 熱いままプレートを取り外すとやけどの危険があるだけでなく、変形の原因にもなります。調理後は電源を切り、十分に冷ましてから着脱・洗浄しましょう。
油汚れは早めに拭き取る: 焼肉・鉄板料理の油汚れは、冷える前にキッチンペーパーで拭き取っておくと、後の洗浄がぐっと楽になります。フッ素・セラミックコーティングのプレートでも油膜が残ると焦げ付きの原因になります。
ポータブル電源との組み合わせは容量に余裕を持たせる: 消費電力ぎりぎりの出力で運用すると、他の家電と同時使用した際にブレーカーが落ちることがあります。定格出力に余裕のあるポータブル電源を選びましょう。
収納時はプレートと本体を分けて乾燥させる: 湿気が残ったまま収納すると、次回使用時ににおいやサビの原因になります。キャンプから帰ったら、プレート・本体それぞれをしっかり乾燥させてから収納しましょう。
延長コード・電源タップの容量も確認: サイトの電源から離れた場所で使う場合、延長コードの許容電流がホットプレートの消費電力を下回っていないか確認しておくと安心です。
よくある質問
Q. キャンプで電気ホットプレートを使うのに電源はどれくらい必要? A. 一般的なモデルは消費電力1000〜1300W程度です。電源サイトのAC電源であれば問題なく使えますが、ポータブル電源を使う場合は定格出力1500W以上のモデルを選ぶと余裕を持って運用できます。
Q. 炭火・直火のBBQコンロと比べて何が違う? A. 電気式は煙や炭のにおいがほとんど出ないため、直火禁止のサイトや小さな子ども連れでも扱いやすいのが利点です。一方で炭火特有の香ばしさは出にくいため、本格的なBBQの風味を求める人には炭火コンロも選択肢になります。
Q. プレートは何枚あると便利? A. 平面プレート1枚でも焼肉・お好み焼きには十分ですが、たこ焼きプレートや深鍋が付属するモデルなら1台で複数のメニューに対応でき、キャンプの献立の幅が広がります。
Q. コンパクトモデルと大型モデル、どちらを選ぶべき? A. ソロ〜デュオキャンプで積載スペースを優先するなら丸型のコンパクトモデル、3〜4人以上のファミリー・グループキャンプで調理面積を優先するなら大きめのプレートを備えたモデルがおすすめです。
Q. お手入れが簡単なのはどのタイプ? A. プレートが着脱式で、フッ素コーティングやセラミックコーティングが施されているモデルは汚れが落ちやすく、丸洗いにも対応しているものが多いためお手入れの負担が少なくなります。
Q. 冬キャンプの幕内で電気ホットプレートを使っても大丈夫? A. 電気式は燃焼を伴わないので一酸化炭素は発生せず、燃焼式より幕内向きです。ただし調理の水蒸気で結露が増えるため、ベンチレーションは開けたままにしてください。石油ストーブやガスヒーターを併用する場合は、一酸化炭素チェッカーと換気が従来どおり必須です。
まとめ:キャンプ用電気グリル・ホットプレートの用途別おすすめ一覧
電気グリル・ホットプレートは、電源事情とプレート構成の組み合わせで選ぶのが失敗しないコツです。最後に、タイプ別のおすすめを早見表にまとめます。
| 優先したいこと | おすすめモデル | 価格帯 |
|---|---|---|
| 見た目・デザイン性を重視したい | BRUNO BOE021 | 12,000円台 |
| 焼肉・たこ焼きを3枚プレートで楽しみたい | タイガー CRC-A300 | 16,000円台 |
| 冬キャンプで鍋・おでんも楽しみたい | アイリスオーヤマ PHP-1002TC | 6,000円台 |
| ガラス蓋で煮込みの様子を確認したい | 山善 YGF-W130 | 9,000円台 |
| 消費電力を抑えて暖房と併用したい | 山善 YHL-S100 | 4,000円台 |
結論として、電源サイト利用が中心なら消費電力に余裕のあるモデル、ポータブル電源メインなら1000W前後のコンパクトモデルを選ぶのが安心です。冬は暖房・電気毛布と電力を分け合うことになるので、調理の時間帯だけ暖房を落とす前提で消費電力の小さい機種を選ぶと、現地で困りません。炭や煙を気にせず、片付けも簡単な電気グリル・ホットプレートを取り入れて、冬キャンプの食卓をより快適に楽しんでみてください。
冬の装備をまとめて見直すなら冬キャンプの持ち物ガイド、床からの底冷え対策はキャンプ用ホットカーペット、就寝時の冷え対策はキャンプ用湯たんぽ、幕内の暖房はキャンプ用電気ヒーターもあわせて検討してください。買い時を狙うならキャンプ道具のセール時期も参考になります。


