はじめに
イワタニ(Iwatani/岩谷産業)は、カセットコンロやカセットガスで知られる、家庭でもおなじみのガス機器ブランドです。アウトドア分野でも、コンビニで買えるカセットガス(CB缶)で手軽に使えるジュニアコンパクトバーナーや、登山にも対応する本格バーナー「イワタニプリムス」、風に強いアウトドア用カセットコンロ「タフまる」「風まる」、炭火の着火に便利なトーチバーナーまで、調理と火起こしを支える定番アイテムを展開しています。
とくに冬キャンプでは、イワタニの選び方が夏とは変わります。CB缶(ブタン)は気温が下がるとガスの気化が鈍り、火力が落ちやすいという弱点があるからです。イワタニはこの弱点に対して、ボンベを輻射熱で温めて気化を助けるヒートパネル(タフまる/タフまるJr.)、炎を風から守るダブル風防ユニット(風まるIII)、低温に強いOD缶(イワタニプリムス P-153)という3つの答えを用意しています。この記事では本体7モデルを、CB缶の調理用・OD缶の本格用・アウトドア用カセットコンロ・炉ばた焼器・着火用トーチに分けて、冬の火力と防風性の観点で比較します。
価格・レビュー件数は2026年10月20日時点で楽天・Amazonの販売ページを確認した値、スペックはメーカー公表値です。
※本記事は、イワタニ(およびイワタニプリムス)本体製品を対象にしています。他社製のアクセサリー(風防・プレート類など)は比較対象から除いています。
冬キャンプで使うときの注意点(一酸化炭素・低温時の火力低下)
換気のないテント内では使わない: カセットガス・OD缶いずれも燃焼器具なので、使用中は一酸化炭素と水蒸気が出ます。寒いからと幕を閉め切って調理するのが最も危険で、一酸化炭素チェッカーを置き、ベンチレーションを上下2か所開けるのが前提です。就寝時は必ず火を消してください。暖を取りたい場合はカセットガスヒーターのような暖房専用機を使い、調理器具で暖を取らないようにします。
低温ではCB缶の火力が落ちる: CB缶の主成分ブタンは沸点が約-0.5度で、気温が5度を下回ると気化が鈍って火力が下がります。対策は3つで、①ヒートパネル搭載機(タフまる/タフまるJr.)を選ぶ、②寒冷地用のイソブタン配合CB缶(パワーゴールドなど)を使う、③低温に強いOD缶のP-153を使う、のいずれかです。缶を手やポケットで温めるのは一時的な対処にとどまります。
ボンベを直火・ストーブのそばに置かない: 火力を上げたいからとボンベを加熱するのは破裂につながり危険です。幕内で薪ストーブや石油ストーブを使っている場合、その近くにCB缶を置かないこと。使用後はボンベを外し、火の気のない冷暗所で保管します。
イワタニのバーナー・カセットコンロの選び方:失敗しない4つのポイント
ポイント1:調理用バーナー・カセットコンロ・着火用トーチのどれかで選ぶ
イワタニの製品は大きく3系統に分かれます。ソロの湯沸かしに向くシングルバーナー(ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB/イワタニプリムス P-153)、鍋や焼肉を2〜4人で囲めるカセットコンロ(タフまる CB-ODX-1/タフまるJr. CB-ODX-JR/風まるIII CB-KZ-3)、炭火や薪の火起こしに使う着火用トーチ(トーチバーナーII)です。冬は鍋料理の比重が上がるため、ソロでもタフまるJr.のようなコンロ型を選ぶ人が増えます。まずは「お湯を沸かしたいのか」「鍋を囲みたいのか」「火を起こしたいのか」をはっきりさせると、選ぶべきタイプが絞れます。
ポイント2:ガスの種類(CB缶/OD缶)で選ぶ
イワタニのアウトドア製品は、コンビニでも買えるカセットガス(CB缶)対応モデルと、アウトドア用OD缶を使う本格モデルがあります。ジュニアコンパクトバーナー・タフまる・風まるIII・トーチバーナーIIはCB缶対応で、ガス代が安く入手性に優れるのが利点。一方、イワタニプリムスP-153はOD缶を使い、寒冷地でも安定した火力を発揮します。手軽さ・コスト重視ならCB缶、低温時の安定性や本格性能重視ならOD缶を選びましょう。CB缶で冬に使うなら、イソブタンを配合した寒冷地向けのボンベを合わせるのが前提です。
ポイント3:冬の火力を支える仕組み(ヒートパネル・風防)で選ぶ
寒い時期にCB缶の火力が落ちるのは、ボンベが冷えてガスが気化しなくなるためです。イワタニのタフまる/タフまるJr.はヒートパネルを内蔵し、炎の輻射熱でボンベを温めて気化を助けます。風まるIIIはダブル風防ユニットで炎を風から守り、屋外でも熱が逃げにくい構造。シングルバーナーのジュニアコンパクトバーナーにはこうした機構がないため、冬の屋外で安定した火力が欲しいならコンロ型が有利です。メーカー公表の発熱量はタフまるが3.5kW(3,000kcal/h)、タフまるJr.が2.3kW(2,000kcal/h)、風まるIIIが3.5kW(3,000kcal/h)です。
ポイント4:使うシーン(手軽さ/本格アウトドア)で選ぶ
使うシーンを具体的に思い描くと選びやすくなります。キャンプ場やデイキャンプで手軽に湯沸かし・調理をするなら、CB缶で扱いやすいジュニアコンパクトバーナーが好適。冬に鍋や焼肉を囲むならタフまる、ソロ〜デュオで積載を抑えたいならタフまるJr.、屋内と屋外を1台で兼ねたいなら風まるIII。登山や軽量ハイパワーを求めるならOD缶のプリムスP-153が頼れます。炭火バーベキューや焚き火の着火を確実にしたいなら、トーチバーナーIIを加えると段取りがスムーズ。シーンに応じて使い分けるのが、イワタニを活かすコツです。
まずバーナーの基礎から知りたい方はキャンプ用バーナーの初心者ガイドやシングルバーナー・クッカーの選び方、耐風性の高いモデルはSOTOのバーナー、ツーバーナーはコールマンのツーバーナーもあわせて参考にしてください。暖房は燃焼式のカセットガスヒーターやキャンプ用石油ストーブ、冬装備全体は冬キャンプの持ち物ガイドで解説しています。
イワタニのバーナー・カセットコンロおすすめ7モデル【2026年最新】
第1位:イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB(CB缶で手軽な定番)
イワタニ カセットガス ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
コンビニで買えるCB缶で手軽に使える定番シングルバーナー。コンパクトに折りたため、ソロ〜デュオの調理に十分な火力。レビュー637件・★4.73と圧倒的な実績を誇る人気モデル。
イワタニのアウトドアバーナーを代表する定番、ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB。コンビニやスーパーでも買えるカセットガス(CB缶)で手軽に使え、コンパクトに折りたためる扱いやすさが最大の魅力です。ソロ〜デュオの湯沸かしや調理に十分な火力を持ち、収納すれば手のひらサイズにまとまります。レビュー637件・★4.73と、今回の7モデルで圧倒的な実績を誇る人気No.1モデルです。
CB缶対応でガス代が安く、入手も簡単なので、はじめてのシングルバーナーとしても選びやすい一台。「手軽に使えるバーナーが欲しい」「ランニングコストを抑えたい」という方におすすめです。価格も手頃で、コスパと使い勝手のバランスに優れた、イワタニの主力シングルバーナーです。
冬に使う場合は、ヒートパネルや風防を持たない構造上、気温が下がると火力が落ちやすい点に注意してください。寒冷地向けのイソブタン配合CB缶を合わせるか、風防を自作して炎を守ると実用になります。氷点下での安定性を最優先するなら、同じ記事内のタフまるかP-153のほうが確実です。
向いている人: 手軽に使いたい方、CB缶でコストを抑えたい方、はじめてのシングルバーナーを選ぶ方
第2位:イワタニプリムス P-153 ウルトラバーナー(OD缶の本格軽量ハイパワー)
イワタニプリムス P-153 ウルトラバーナー シングルバーナー
OD缶を使う本格シングルバーナー。小型軽量ながらハイパワーで、登山や寒冷地の調理に頼れる。コンパクトに折りたため、本格アウトドアを目指す人に好適な定番モデル。
本格アウトドアに応える軽量ハイパワー機、イワタニプリムス P-153 ウルトラバーナー。OD缶を使い、小型軽量ながらハイパワーで、登山や寒冷地での調理にも頼れるのが魅力です。コンパクトに折りたためてパッキングしやすく、荷物を絞りたい登山やバックパッキングに好適。プリムスは世界的に評価される老舗バーナーブランドで、P-153はその中でも定番として長く愛されています。
CB缶モデルより火力・低温性能を求める方や、本格的なアウトドア調理を目指す方に向く一台。「登山でも使える本格バーナーが欲しい」「軽量でハイパワーなモデルを選びたい」という方におすすめです。携帯性と火力を高い次元で両立した、ステップアップにふさわしいシングルバーナーです。本記事の7モデルで唯一のOD缶モデルで、冬の低温下でもガスが気化しやすいのが最大の強みです。価格は冬の需要期に入って7,040円まで上がっているので、買うなら早い時期が有利です。
向いている人: 登山・本格アウトドアをする方、軽量ハイパワーを求める方、寒冷地でも使いたい方
第3位:イワタニ トーチバーナーII CB-TC-ODORP(炭火・薪の着火に便利)
イワタニ カセットガス アウトドア トーチバーナーII CB-TC-ODORP
CB缶で使える炭火着火用のトーチバーナー。炭やバーベキューの火起こしを手早く進められる。PSLPGマーク適合の屋外専用モデルで、火起こしの強い味方になる一本。
炭火や薪の着火に頼れるトーチ、イワタニ トーチバーナーII CB-TC-ODORP。コンビニで買えるCB缶で使え、炭やバーベキューの火起こしを手早く進められるのが魅力です。屋外専用のPSLPGマーク適合品で、着火剤に頼らず炭火を起こしたいときや、なかなか火が回らない薪に力強くアプローチしたいときに活躍します。手頃な価格で、火起こしを効率化できる実用的な一本です。
調理用バーナーとは役割が異なり、これ単体で料理はできませんが、炭火バーベキューや焚き火の着火用として一つあると段取りが格段にスムーズになります。「炭火の火起こしを早く済ませたい」「着火用のトーチを手頃に揃えたい」という方におすすめ。ジュニアコンパクトバーナーと組み合わせれば、調理と火起こしを両方カバーできます。冬は薪や炭が湿気を含んで着火しにくくなるため、着火剤より確実に火を回せるトーチの価値が上がります。
向いている人: 炭火・バーベキューの火起こしをする方、着火を手早くしたい方、手頃な着火用トーチが欲しい方
第4位:イワタニ カセットフー タフまる CB-ODX-1-BK(ヒートパネル搭載・冬の屋外調理の定番)
イワタニ カセットフー タフまる CB-ODX-1-BK ブラック ケース付き
ダブル風防ユニットとヒートパネルを備えたアウトドア用カセットコンロ。風の中でも炎が守られ、ボンベを温めて低温での火力低下を抑える。発熱量3.5kW・レビュー233件の定番。
冬キャンプでイワタニを選ぶなら、まず候補にしたいのがアウトドア用カセットコンロ「タフまる」です。ダブル風防ユニットで炎を風から守り、ヒートパネルでボンベを輻射熱で温めて気化を助けるという、低温・強風の両方に対策を打った構造が特徴。シングルバーナーが風と寒さで火力を失う場面でも、こちらは実用的な火力を保ちやすくなっています。
発熱量はメーカー公表3.5kW(3,000kcal/h)で、鍋・焼肉・炒め物まで一台でこなせます。五徳は内径21.5cmのダッチオーブン対応耐荷重10kgで、ホーロー鍋やスキレットも載せられる設計。専用のキャリングケースが付属し、収納と持ち運びも想定されています。レビュー233件・★4.61という実績は本記事のコンロ型で最多です。
向いている人: 冬に鍋・焼肉を囲みたい方、風の強いサイトで使う方、ダッチオーブンを載せたい方
第5位:イワタニ カセットフー タフまるジュニア CB-ODX-JR-BK(ソロ〜デュオの軽量コンロ)
イワタニ カセットフー タフまるジュニア CB-ODX-JR-BK ブラック ケース付き
タフまるの機構を小型化したソロ〜デュオ向けカセットコンロ。ダブル風防ユニットとヒートパネルはそのままで、発熱量2.3kW・幅約28cmに収まる。レビュー149件・★4.75。
タフまるの構造をそのままソロサイズに落とし込んだのが、タフまるジュニアです。ダブル風防ユニットとヒートパネルという冬に効く2つの機構を残しながら、本体を幅約28cmまで小型化しているのが要点。発熱量は2.3kW(2,000kcal/h)とタフまるより控えめですが、1〜2人分の鍋やラーメン、少量の焼き物には十分です。
ソロキャンプでシングルバーナーを使っていた人が、冬だけコンロ型に切り替える、という使い方に向いています。五徳が広いので小型のダッチオーブンやメスティンが安定して載り、調理中に倒す不安が小さいのも実用面の利点。レビューは149件で★4.75と、本記事の7モデルで最も高い評価です。専用ケースが付属します。
向いている人: ソロ〜デュオの方、積載を抑えたい方、冬だけコンロ型にしたい方
第6位:イワタニ カセットフー 風まるIII CB-KZ-3(屋内外兼用・風防付きの安価枠)
イワタニ カセットフー 風まるIII CB-KZ-3 ブタン
ダブル風防ユニットで風に強いカセットコンロ。発熱量3.5kWで屋内の鍋にもそのまま使え、5,000円台で買える。ヒートパネルは非搭載なので寒冷地用ボンベと併用したい一台。
「タフまるほどの装備は要らないが、風には強くしたい」という人に向くのが風まるIIIです。ダブル風防ユニットを備えて屋外の風に対応しながら、5,000円台という価格がこのモデルの立ち位置。発熱量は3.5kW(3,000kcal/h)でタフまると同等なので、鍋料理を囲むには十分な火力があります。
タフまるとの違いはヒートパネルを持たないことです。したがって氷点下で長時間使うと、ボンベが冷えて火力が落ちる場面があります。寒冷地向けのイソブタン配合CB缶を合わせるか、使用中にボンベを交換しながら使う運用が前提です。屋内の卓上コンロとしてもそのまま使えるため、キャンプと家庭の兼用を考えている人にはコスパのよい選択です。専用ケースが付属します。
向いている人: 価格を抑えたい方、家庭と兼用したい方、風対策だけ欲しい方
第7位:イワタニ 炉ばた焼器 炙りやII CB-ABR-2(卓上で網焼き・串焼きを囲む)
イワタニ 炉ばた焼器 炙りやII CB-ABR-2 ブラック カセットガス 網焼き 串焼き
CB缶で使える卓上の炉ばた焼器。焼き鳥・海鮮の串焼きや網焼きに特化した形で、水皿で油煙を抑えられる。レビュー185件・★4.51の定番。
鍋ではなく「焼き」に寄せたいなら、炉ばた焼器の炙りやIIが選択肢になります。細長い焼き面に焼き網を載せ、串焼き・海鮮・焼き鳥をそのまま炙れる専用形状で、タフまるのような汎用コンロとは役割が違います。遠赤外線の輻射で表面を焼き上げるため、冬の夜に少量ずつ炙りながら長く飲むスタイルに向きます。
水皿に水を張る構造で、落ちた脂が燃えて煙が立つのを抑えられます。幕内で使う場合は、この油煙の少なさが実用的な差になります(ただし燃焼器具である以上、換気と一酸化炭素チェッカーは必須です)。本体はCB缶1本で動き、専用の焼き網は消耗品として純正の替え網が手に入ります。
ヒートパネルは搭載していないため、氷点下での長時間使用では火力が落ちます。寒冷地向けのイソブタン配合CB缶を合わせるのが前提です。レビュー185件・★4.51で、6,220円という価格は網焼き専用機として手頃な部類です。
向いている人: 焼き鳥・海鮮の串焼きをしたい方、油煙を抑えたい方、焼きに専念した一台が欲しい方
7モデル スペック比較表
イワタニの本体7モデルを、タイプ・ガス・主な用途・価格・評価で一覧にしました。調理用か着火用か、使うガスと冬の対策機構に合わせて選んでください。
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| 商品名 | タイプ | ガス | 冬の対策機構 | 主な用途 | 価格 | 評価 | 購入先 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB | シングルバーナー | CB缶 | なし | 手軽な調理 | ¥4,500 | ★4.73(637件) | 楽天 |
| イワタニプリムス P-153 ウルトラバーナー | シングルバーナー | OD缶 | OD缶(低温に強い) | 登山・本格調理 | ¥7,040 | ★4.67(24件) | 楽天 |
| トーチバーナーII CB-TC-ODORP | トーチ | CB缶 | なし | 炭火の火起こし | ¥2,640 | ★4.57(23件) | 楽天 |
| カセットフー タフまる CB-ODX-1-BK | カセットコンロ | CB缶 | ヒートパネル+ダブル風防 | 鍋・焼肉(2〜4人) | ¥6,950 | ★4.61(233件) | 楽天 |
| カセットフー タフまるジュニア CB-ODX-JR-BK | カセットコンロ | CB缶 | ヒートパネル+ダブル風防 | 鍋(1〜2人) | ¥6,941 | ★4.75(149件) | 楽天 |
| カセットフー 風まるIII CB-KZ-3 | カセットコンロ | CB缶 | ダブル風防のみ | 屋内外の鍋 | ¥5,280 | ★4.4(20件) | 楽天 |
| 炉ばた焼器 炙りやII CB-ABR-2 | 炉ばた焼器 | CB缶 | なし | 網焼き・串焼き | ¥6,220 | ★4.51(185件) | 楽天 |
※価格・評価は2026年10月20日時点で楽天の販売ページを確認した参考値です。セールやクーポンで実売価格が変動する場合があります。発熱量・機構はメーカー公表値です。
お手入れ・活用Tips
使用後はバーナーヘッドの汚れを落とす: 調理で吹きこぼれた汁や油がバーナーヘッドに残ると、目詰まりや火力ムラの原因になります。使用後は冷めてから乾いた布で拭き取り、こびりつきは柔らかいブラシで軽く払いましょう。炎の色が黄色っぽくムラが出てきたら、ヘッドの掃除のサインです。
CB缶・OD缶は正しく着脱・保管する: ガス缶の着脱は、バルブを閉じ火の気のない場所で行います。使用後はガス缶を外して別々に保管すると安全です。直射日光の当たる車内など高温になる場所にガス缶を放置すると危険なので、風通しのよい冷暗所で保管しましょう。CB缶とOD缶は対応バーナーが異なる点にも注意します。
寒い時期はガス缶を温めて火力を保つ: 気温が下がるとガスの気化が落ち、火力が弱まることがあります。とくにCB缶は低温に弱いため、缶を手やポケットで軽く温めてから使うと火力が安定します。寒冷地で本格的に使うなら、低温に強いOD缶のプリムスP-153が頼れます。連続使用で缶が冷えたら予備と入れ替えるのも有効です。
着火用トーチは調理に使わない: トーチバーナーIIは炭火・薪の着火専用で、鍋を載せて調理する用途には向きません。調理にはジュニアコンパクトバーナーやプリムスP-153などのシングルバーナーを使いましょう。火起こしと調理は役割が異なるため、用途に合わせて使い分けると、それぞれの道具を安全に長く使えます。
収納時はゴトクや脚をたたんで保護する: バーナーは脚やゴトクを折りたたみ、専用ケースや収納袋に入れて持ち運ぶと、変形や塗装剥がれを防げます。トーチ類はノズルを保護できるケースに入れると安心。次に使うときすぐ取り出せるよう、調理ギアとまとめて管理しておくと、現場でスムーズに使えます。
よくある質問
Q. ジュニアコンパクトバーナーとプリムスP-153はどちらを選ぶべき?
A. 使うガスとシーンで選びます。コンビニで買えるCB缶で手軽に使い、コストを抑えたいならジュニアコンパクトバーナー。OD缶で軽量ハイパワー・低温性能を求め、登山や寒冷地で使うならプリムスP-153が向きます。手軽さ・コスパ重視ならCB缶モデル、本格アウトドア重視ならOD缶モデルが目安です。
Q. CB缶とOD缶の違いは何ですか?
A. CB缶はカセットコンロ用の細長いガス缶で、コンビニ等でも買えて安価なのが利点です。OD缶はアウトドア用の丸いガス缶で、寒さに強く火力が安定しやすいのが特長。ジュニアコンパクトバーナー・タフまる・風まるIII・トーチバーナーIIはCB缶、プリムスP-153はOD缶を使います。入手性とコスト重視ならCB缶、低温時の安定性重視ならOD缶です。
Q. 冬キャンプでCB缶の火力が落ちるのを防ぐ方法は?
A. 方法は3つあります。①ヒートパネル搭載機(タフまる/タフまるJr.)を使い、炎の輻射熱でボンベを温める。②イソブタンを配合した寒冷地向けCB缶に変える(通常のブタンは沸点約-0.5度で、5度を下回ると気化が鈍ります)。③低温に強いOD缶のプリムスP-153を使う。缶を手で温めるのは一時的な効果しかなく、ストーブで直接加熱するのは破裂の危険があるため絶対に避けてください。
Q. タフまるとタフまるジュニアはどちらを選ぶべき?
A. 人数と積載で決まります。発熱量はタフまるが3.5kW、タフまるジュニアが2.3kW。2〜4人で鍋や焼肉を囲むならタフまる、1〜2人でラーメンや小鍋が中心なら幅約28cmのタフまるジュニアが扱いやすいです。ダブル風防ユニットとヒートパネルという冬に効く機構はどちらにも入っているので、冬性能で優劣が付くわけではありません。
Q. トーチバーナーIIで料理はできますか?
A. できません。トーチバーナーIIは炭火や薪の着火専用で、鍋を載せて加熱する調理用途には向きません。お湯を沸かしたり料理をするには、ジュニアコンパクトバーナーやプリムスP-153などのシングルバーナー、またはタフまるのようなカセットコンロが必要です。火起こしと調理は役割が異なるため、両方使いたい場合は調理用と着火用を1つずつ揃えましょう。
Q. 価格の安いモデルと高いモデルの違いは?
A. 本記事の7モデルは2,640〜7,040円で、価格差は火力と冬の対策機構に出ています。2,640円のトーチバーナーIIは着火専用、4,500円のジュニアコンパクトバーナーは機構を持たないシンプルなバーナー、5,280円の風まるIIIは風防のみ、6,220円の炙りやIIは網焼き専用、6,941〜6,950円のタフまる系はヒートパネル+風防、7,040円のP-153は低温に強いOD缶。冬に安定した火力が欲しいほど上位、手軽さとコスパ重視なら手頃なCB缶モデルが向きます。
Q. 初心者にはどのモデルがおすすめですか?
A. 通年で使うならCB缶で手軽なジュニアコンパクトバーナー(レビュー637件・★4.73)、最初から冬キャンプを想定するならタフまるジュニア(★4.75・149件)がおすすめです。前者はコンビニでガスが買えてコストが安く、湯沸かしや簡単な調理にすぐ慣れます。後者は風と寒さへの対策が最初から入っているため、「寒くて火が付かない」という冬特有のつまずきを避けられます。
まとめ:イワタニのバーナー・カセットコンロの用途別おすすめ一覧
最後に、用途・ニーズ別のおすすめを一覧にまとめます。
| 優先したいこと | おすすめモデル | 価格帯 |
|---|---|---|
| CB缶で手軽・コスパ重視 | ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB | 4,500円台 |
| 冬キャンプで鍋・焼肉を囲む | タフまる CB-ODX-1-BK | 6,900円台 |
| ソロ〜デュオで積載を抑える | タフまるジュニア CB-ODX-JR-BK | 6,900円台 |
| 登山・氷点下の軽量ハイパワー | イワタニプリムス P-153 | 7,000円台 |
| 価格を抑えて風対策だけ欲しい | 風まるIII CB-KZ-3 | 5,200円台 |
| 焼き鳥・海鮮の串焼きを炙る | 炉ばた焼器 炙りやII CB-ABR-2 | 6,200円台 |
| 炭火・バーベキューの火起こし | トーチバーナーII CB-TC-ODORP | 2,600円台 |
イワタニの選び方は「シングルバーナーかカセットコンロか × CB缶かOD缶か × 冬の対策機構があるか」で整理すると失敗しません。通年の手軽さならジュニアコンパクトバーナー、冬の鍋ならタフまる系、氷点下の登山ならOD缶のP-153、火起こしにはトーチバーナーIIが目安です。
バーナーの基礎から知りたい方はキャンプ用バーナーの初心者ガイドやシングルバーナー・クッカーの選び方、耐風性重視のSOTOのバーナー、コールマンのツーバーナーもチェックしてください。冬の暖房はカセットガスヒーター、電源が使えるサイトならキャンプ用電気グリル・ホットプレート、冬装備全体は冬キャンプの持ち物ガイドもあわせて見ると、冬の火まわりの構成が決まります。


